peopleinterview04
研究と実践を両立し、次の世代の道を照らす。
- S.S.
- 研究開発部開発課所属
- 2018年入社
- 理工学部卒

入社動機
大学では物理学を専攻していました。大学卒業後は就職ではなく大学院へ進学。そのため就職する際に重要視したのが、学生時代に学んだことを活かせる企業であることでした。星和電機では電子機器のノイズ対策や電磁波制御に不可欠な技術であるEMCの開発などを行っている部署があり、この分野なら自分の希望がかなうのではないかと思い入社を決意しました。
現在の仕事内容
私は入社以来、一貫して研究開発部に所属しキャリアを形成しています。研究開発部の主な目標は将来の糧となる新しい技術を開発すること。部署では各メンバーが個別の研究テーマを持ち、それぞれが研究を進めています。その中で、私は空中ディスプレイなどで使われている空中結像技術の研究に取り組んでいます。この研究を進めるにあたり大学と共同研究契約を結び、専門的な知識と知見を活用し、学会や学術論文などで研究成果を発信。現在博士号の取得を目指し、学業と仕事を両立させています。

チャレンジエピソード
入社5年目のとき、初めて研究成果を国際会議で発表する機会を得ました。発表の場は The 11th Laser Display and Lighting Conference 2022LDC2022。テーマは「2枚のビームスプリッターを用いたAIRRによる複数車線への空中LEDサインの形成」参考:「当社社員の論文掲載について」※でした。本発表では英語の使用が求められましたが、英語での発表が初めてで大きな挑戦となりました。研究では大型装置の試作が必要で、一人では進められない部分が多くありました。しかし、部署の方々や共同研究先の先生の協力を得ながら試行錯誤を重ね、無事に形にすることができました。大きな挑戦である英語の発表では不安も大きく、学会前には英会話の練習や想定問答の作成、発表リハーサルを繰り返し行いました。この結果、当日はスムーズに発表を終え、質疑応答にも自信を持って対応することができました。この経験を通じて、準備の重要性と周囲と協力する力を学び、大きく成長することができたと感じています。

入社後に感じたギャップ
学生の頃に思い描いていた企業に就職して仕事をするイメージは、若手の間は指示されたことを淡々とやっていくものだと思っていました。しかし、実際に入社してみると、星和電機にはそれとは異なる面が多くありました。指示通りのことに取り組む仕事もありますが、主体性を大事にしてくれて、やりたいことに挑戦させてくれる環境があります。今も博士課程への挑戦を会社がバックアップしてくれています。
仕事のやりがい
私が仕事でやりがいを感じるのは、 誰もやったことがないことに挑戦し、新しい技術を生み出すことです。現在取り組んでいる 空中結像技術の研究は、SFの世界を現実にする挑戦であり、大きな可能性を秘めています。試行錯誤を重ねた末に成果が出たときの達成感は格別です。また、不安や試行錯誤の連続もありますが、それを乗り越えることが成長につながります。星和電機では主体的に研究を進められる環境があり、大学との共同研究や学会発表を通じて専門性を深めながら挑戦できます。そして自分の研究が未来につながる実感が、何よりのやりがいです。

自身が成長したと感じる点
入社してから最も成長したと感じるのは、相手に伝わるように説明する力です。研究成果を発表する機会が増え、専門外の方にも理解してもらう必要がある場面が多くなりました。以前は話すことで精一杯でしたが、相手の立場を考えながら伝える意識を持つようになり、説明の仕方が大きく変わりました。また、目標に対して計画を立てて進める力も身につきました。学生時代は、思いつくままに行動するタイプで、例えば夏休みの宿題もギリギリになって取り組んでいました。しかし、研究業務では3年・5年といった長期的な目標を見据える必要があります。上司から全体を俯瞰し、目標を細分化して考えることの大切さを教わり、計画を立てて行動できるようになりました。今では、長期的な視点を持ちながら確実に成果へとつなげる力がついたと感じています。
今後の目標
現在の研究テーマで成果を上げ、会社に貢献することを目指しています。また、会社からの支援を受けつつ博士号取得に挑戦し、研究力を向上させていきます。
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